消火器・消火設備
消火器について

消火器は火災が発生した際の初期の段階に使用することを目的として作られたものです。火災に向かってノズルを向け、レバーを引くことで、消火の効果がある泡や粉が噴射されます。女性や高齢者といった力が弱い人でも消火活動が行えるように設計されており、学校や工場などさまざまな場所に設置義務があります。
消火器にも様々な用途があり、例えば危険物を扱う工場と一般家庭用とでは適したものが違うので、消火器販売会社に相談してみてください。
設備義務のある建物
消火器は「消防法」または「消防法施行令」によって公共の施設や人が集まる場所などに設置することが義務化されています。学校、病院、宿泊施設、工場、重要文化財の保管場所などがその一例です。
点検と交換
6ヶ月に1回以上の点検を行うことが義務とされており、それは資格を持った消防設備士でなければなりません。また消火器によって寿命が異なるので、管理には気を配りましょう。
泡消火設備

泡消火設備は、泡状の消火薬剤と水を混合したものを吹き付けることによって、消火することを目的とした設備です。
燃焼している個所を酸素との接触を遮断して炎が広がらないようにしつつ、冷却することで消火を行います。同時に可燃性がある蒸気が蒸発して周囲に広がることを防ぎ、燃焼物と炎を遮る効果もあります。発砲する倍率によって流動性が変化し、対象となる火災が異なりますので、購入の際は販売店に相談して検討されることをお勧めします。
ガス消火設備

火災と言えば水をかけて消火することが普通と考えられるかもしれませんが、安易に放水すると美術館やコンピューター室など、大切なデータや貴重な美術品が損なわれてしまいます。ガス消火設備はそのようなケースに備えたものです。
ガス消火は酸素の濃度を下げることによって消火する「不活性ガス消火剤」と、化学的作用で燃焼を遮る「ハロゲン消火剤」に分けられます。これらは長期保存が可能なことや、ガスそのものの圧力で噴出できるのでポンプなどが不要というメリットもあります。
消火栓(屋内消火栓設備/屋外消火栓設備)

水源、加圧送水装置(ポンプ)、消火栓、配管、弁類、起動装置、非常電源、配線等から構成されており、初期消火活動用に使用される消火設備です。
1人または2人以上で操作を行い、20分間以上消火が可能な水源の水量を確保する必要があります。また、正しく使用するためには日頃の消防訓練が重要です。
